いよいよ夏の暑さが感じられるようになりましたね。管理人の蒼猫です。
皆さんはイヤーチップに拘りはありますでしょうか?
イヤーチップに対して強い拘りがある方や、そうでない方にとっても、今回のレビューがより良いポータブルオーディオライフを送る上で新たなイヤーチップを選ぶ際の参考になれば幸いです。

今回はSpinfit様より、新製品のCP100+をいち早く試させて頂く機会が御座いましたので、今回レビューさせて頂く運びとなりました。このような機会を下さった事に感謝致します。


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SS,S,M,L,XLの5サイズ展開なので、最適なフィット感をより得られやすくなっています。
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┃そもそもSpinfitとは何か

Spinfitはダクトの中心部分に特許を所得したクッション構造を採用したイヤーチップです。
その名の通りクッション構造によって回転し、外耳道に沿ってフィットするようになっています。
例えば付属イヤーチップで角度が合わなくて思うようにフィットしないIEMがあったとします。
Spinfitはこの形状により、最適な角度に調整され、高いフィット感を得られます。

この特徴から非常に高い評価を得ており、オーディオショップだけでなく、比較的小規模な家電量販店でも見かけるほど入手性も高いのが魅力です。(既に所有していたCP100Zも比較的小規模な家電量販店で購入しました。)

┃CP100との違いについて
CP100+はこれまで販売されていたものでスタンダードな立ち位置にあるCP100をベースとし、様々な変更がされています。
・変更点1 素材

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左側CP100+ 右側CP100

素材はイヤーチップのフィット感や音、長時間使用可否に大きく関わる重要なものです。
一見すると傘の部分の見た目が変わっていないようにも見えますが、しっかりと素材が変更されているのでご安心を。
厳密にどう素材が変更されたのかと言うと、「CP100」が高純度の柔らかいシリコンであった事に対し、「CP100+」は医療グレードのシリコン(医療安全規格ISO10993所得)を使用しています。

これにより硬さと弾力が向上し、それに伴って耐久性が高まっているだけでなく、IEMの保持力が高まり、比較的重たいIEMでもより正確な音を楽しめたり、耳から不意に脱落する事が少なくなりました。
また、医療グレードのシリコンであるため装着し続ける事で発生する痒みが発生しにくくなっています。


・変更点2 チューブ
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左側CP100+ 右側CP100
チューブのカラーが変更されており、もし保管時にCP100+とCP100が混ざってしまっても、一目で判別できるようになっています。
今回はMサイズを例としましたが、他サイズでもカラーが変更されています。(透明感のあるカラーものがCP100+です。)
また、摩擦力も向上しており、IEMからIEMの自重で外れたり、不意に外れてしまう事も少なくなりました。(外す際はいつも通り外せるのでご安心を。)


3つ目の変更点である「音」については一旦飛ばして、イヤーチップ選びにおいて重要な「サイズ」を記します。

対応ノズル径(共通) 4.5-5.5mm

SSサイズ
・外径10mm
・高さ9.2mm

Sサイズ
・外径11mm
・高さ9.5mm

Mサイズ
・外径12.2mm
・高さ9.7mm

Lサイズ
・外径13.3mm
・高さ9.9mm

XLサイズ
・外径14.0mm
・高さ10.0mm


・変更点3 音
今回音の違いを検証する為に使用したイヤホンはfinal E1000です。
今回final E1000を比較の為に使用した理由としましては、所有者が非常に多く、バランスの整った音である為です。無題51_20210421195157
左側CP100+,右側CP100です。こうして装着するとより一層ビジュアル面での違いが分かるかなと思います。
これはビジュアル面での比較の為に撮影したものであり、聴き比べをする際は左右ともに同じイヤーチップにしてから比べていますのでご安心下さい。


今回聴き比べをするにあたり、以下の楽曲を用いました。

聴き比べた第一印象としましては、高音域の伸び飛躍的進化している点が最も大きく感じました。

CP100では確かに高音域の伸びは良かったものの、少々物足りなさがありましたが、CP100+ではその物足りなさが感じられなくなり、より余韻までしっなりと感じられるようになりました。
また、解像感も向上しており、E1000の実力をより引き出せるようになったと感じました。
「高音域の伸びを向上させた分どこか疎かになっていないの?」と疑問に思う方が居ると思われますが、中音域の伸びや、低音域の力強さを向上させる効果健在で、CP100の強み生かしたまま発展させている印象でした。

総評
イヤーチップ選びで悩んでいる方にとって、「低域の主張を抑えずに高域や中域をより良い物にしたい」と考えている方は一定数居ることでしょう。
そんな方にとってCP100+はとても強力な選択肢になる事かと思います。



自分が最も驚いた点は音周りではなく、装着時の安定性の向上でした。
CP100では、「あれ、これちょっと気を付けないと落っこちそうだな」と思いましたが、CP100+では自身の耳のサイズに合わせたサイズのものを使用すれば首を振っても中々落ちない安定性が得られた点に驚かされました。

また、イヤーチップの定番」の一角であったCP100を発展させたモデルが今回レビューしたCP100+でしたが、実際にかなり多くの面でCP100から進化を遂げており、既存のCP100ユーザーの方にとっても良い乗り換え先になるのでは無いでしょうか。

購入リンク
SSサイズ
Sサイズ
Mサイズ
Lサイズ
XLサイズ


余談
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実はCP100+に驚いたあまり書いている最中に他のモデルにも手を出してしまいました。

実は私ダブルフランジタイプが苦手だったのですが今回購入したCP220とCP240が見事に自分の耳にフィットし、ダブルフランジタイプに対する苦手意識の克服に繋がりました。
CP360は以前当ブログでレビューしたKS1の低音をよりハリのある音に仕上げ、聴いていて楽しい音に変化させ、CP800は以前当ブログでレビューしたT180の中音域をより伸びの良い音に仕上げられ、T180がもっと好きになりました。
この4種もとても気に入ったので購入リンクを置いておきます。(CP800は単体のものが見つからなかったのでリンクが無いです。申し訳ないです。)
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