蒼猫のお部屋[PR]

今年も残すところ僅かとなり、いよいよこの一年の総括となる時期となってきました。
やり残した事はないでしょうか?私は今年の抱負を何一つとして達成できる見込みがありません。
来年の抱負はちゃんと達成できるものを設定したい蒼猫のお部屋管理人の蒼猫です。

最盛期程のポンポン出て来るような活発さはありませんが、新しいオーディオブランドが生まれない訳ではありません。
今回レビューするのはそんな突如として現れた新進気鋭のブランド、ZIIGAATからリリースされたCinnoです。(読み方は「チッノ」で良いのでしょうか.....?カプチーノのチーノとはちょっと綴り違いますし.....)

新しいブランドが現れる事程嬉しい事はありません。
新しい設計思想を持ったブランドの選択肢が増えて、より選ぶことが楽しくなりますからね。

尚、今回のレビューはLinsoul Audio様からのご提供により実施しております。
Linsoul Audioでは昔からあるオーディオブランドはもちろん、こうした新しいオーディオブランドまで積極的に取り扱っておりますので新しいブランドの開拓も楽しめます。
以前から気になっていたオーディオブランドはもちろん、ちょっと勇気を出して冒険して新しいオーディオブランドに手を出してみてはいかがでしょうか。

Amazonにも出品しており、セール情報や販売開始情報などはこちらのアカウントで発信しておりますので是非フォローの程お願い致します。

この度はご依頼頂き、ありがとうございました。

開封

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外箱外観です。
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外箱底面です。
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内箱は黒無地のものとなっています。
ロゴが入っていないパターンは最近あまり見かけない気がします。
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内箱を開けるとすぐに本体が姿を現します。
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内容品全容です。
珍しいものは特に入っておらず。シンプルな内容品ですね。
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ケーブルについて商品ページで特にこれといった記載はありませんが、緑掛かった特徴的な黒めのケーブルとなっています。
このカラー結構個人的に好きかもしれません。

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イヤーピースは本体に予め取り付けられているもの含め、1種類3サイズ付属します。
複数種類イヤーピースが付属していないので、今回のレビューではこのイヤーピースのMサイズを使用します。
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本体です。樹脂筐体ではあるのですが、陶磁器かのように艶やかに仕上げれており安っぽさは一切感じられません。
パッケージと違ってかなり落ち着いたデザインなのが好感を持てます。

特にバリや成型跡などは見られず、ビルドクオリティは結構高めな印象です。

仕様
コネクタ:0.78mm 2Pin
ドライバ:10mm LCP振動版ダイナミックドライバ+4BA
インピーダンス:32Ω
感度:107dB
THD:<0.5%(@1kHz)
周波数帯域:20Hz~20kHz

私は聴いたことありませんが、同じドライバ構成の同価格帯で物凄く評価の高いイヤホンがいるので期待が膨らみます。
それでは、音のレビューに移りましょう。
今回はiBasso DX240にAMP8 MK2を装着しゲインはミドルで、イヤーピースは標準のものを使用しております。


装着感に関しては若干悪く、イヤーピースで支えるような装着感であるためイヤホン全体で支えるものよりもイヤーピースのサイズ選定が重要です。


全体的にウォーム寄りの厚みのしっかりとあるやや低域寄りな音でアタック感は弱めな傾向にあるように思えます。

「音場がとにかく広い」など音場の広さにフォーカスを当てたレビューを書いたイヤホン程ではありませんが、広めな音場感となります。

正直このイヤホンにおいて音場の広さや音の傾向なんてオマケみたいなものです。

Cinnoの真髄たるは「圧倒的」と言えるまでの分離能の高さ。
ありとあらゆる音数の多い楽曲を聴きましたが、そこまで集中して聴かなくても音が一音一音ハッキリと鮮明に聴こえます。
「分離能が高い」イヤホンに分類されるようなイヤホンは多くがちょっとだけ集中して聴くことで一音一音ハッキリ聴こえるような具合だったのですが、Cinnoにおいては少しでも集中する必要がまるでありません。

そしてその分離能の高さを補助している定位感の高さ。
正確に分離された音がどこから聴こえて来るかがハッキリと分かります。

聴こえて来る方向も内容も正確、しかしそれが同時に欠点にもなっているとも言えます。
そこまで集中して聴かなくても音が一音一音ハッキリと鮮明に聴こえる」が故にかなり聴き疲れしやすく、3分程の楽曲を3つほど聴けば聴き疲れて「今日はもういいかな」となってしまいます。


音の偏りにおいてはやや低域寄りとなっていますが、良く言えば「癖の少ない程度の低域寄り。」悪く言えば「面白みの無い程度の低域寄り」であり、高域の不快感の無さも相まって音の偏りで選ぶようなイヤホンではないかなと言ったところです。

総評
正直かなり面白かった。

音の偏りという意味では正直これといった面白さはないのですが、「分離出来なさそうな楽曲持ってこい」と言いたくなるくらいに圧倒的な分離能。
ここまで分離能に振り切ったイヤホンは珍しいかなと。(仕様の所で触れた同価格帯の同構成のイヤホンも同様に分離能が凄まじいらしいですが....)

分離能に関しては圧倒的なのですが、それ故に聴き疲れのしやすさもかなり目立つので「あんまし時間ないけど満足できるくらい音楽聴きたいな~」といった気分の時に丁度良いのでは無いでしょうか。

ローゲインでは鳴らしにくい印象があったので、ドングル型であれポータブルなりDAPなりちょっとパワーのある環境で聴く事をおすすめします。

私は結構好きなイヤホンでした。音ゲーに使いたい。

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いよいよ今年も終盤に差し掛かって来ましたね。
今月の始めから急激に気温が下がり、体調を崩されている方も多いのではないでしょうか。
皆さんどうか体調にはお気を付け下さい。蒼猫のお部屋管理人の蒼猫です。

私の個人的な主観に基づく印象ですが、平面駆動のイヤホンは二年ほど前まで非常に割合として少なく、見かけたら結構イロモノみたいな印象を受けていたような気がするのですが、ここ一年で一気に平面駆動のイヤホンが増えて普遍的なものになったような印象を受けます。

イヤホンが増えるということは良いものも悪いものも共に増えるという事、今回レビューするKiwi Ears Melodyはどちらに転ぶのか、是非この記事を参考にしていただければ幸いです。

尚、今回のレビューはLinsoul Audio様からのご提供により実施しております。
Linsoul Audioでは、イヤホンはもちろんのことイヤーピースやケーブルなど、オーディオに関するありとあらゆる製品を販売しております。
オーディオを楽しんでいる方であれば眺めているだけでも楽しいと思うので是非チェックしてみてはいかがでしょうか。

Amazonにも出品しており、こちらのアカウントでセール情報や販売開始情報など発信されていますので、こちらの方も是非チェックを。


開封
2
外箱外観です。
1
外箱底面です。
3
内箱外観です。
ロゴがかなり大きい印象です。
4
内箱を開けるといきなり本体とご対面です。
下側に何も無いのは珍しいですね。
5
内容品の全容です。
ケーブルは一般的な銅系のものですね。
特に商品ページでも記載が無い為特に記すことはありません。

8
イヤーピースは小径のものと大径の二種が付属します。
今回デフォルトで取り付けられているイヤーピースが無い為小径のMサイズを使用していきます。
ノズル径に対して小径イヤーピースの径がだいぶ小さいので小径イヤーピースはかなり取り付け辛いです。
7
本体です。フェイスプレートのビルドクオリティは良好ではありますが、シェルは造形跡が目立ち、お世辞にもビルドクオリティが高いとは言えません。

仕様
コネクタ:0.78mm 2Pin
ドライバ:12mm 平面駆動ドライバ
インピーダンス:18Ω
感度:102dB@1kHz/mW
THD:<0.5%@1kHz

それでは、音のレビューに移りましょう。
尚、今回はiBasso DX240にAMP8 MK2を装着しゲインはミドルで、イヤーピースは小径のMサイズを使用しております。


装着感に関しては若干悪く、ノズル(イヤーピース)に本体重量を大きく大きく委ねており、耳への負担やズレがやや感じやすい印象です。


全体的な印象として音の広がりが良く、目を瞑れば平原に一人いるような感覚さえ覚えさせてくれる自然で心地良い広がり方をしています。
定位感や分離能に関してはそこまで良好とは言えず、「大体の音の聴こえて来る範囲」がとても広く感じます。

鳴っている範囲が広いとも取れますが、正直なところ自分にとってマイナスな印象を受けました。
平面駆動のみのシングルドライバ機で突出して定位感が高いイヤホンとまだ出会っていないのである意味平面駆動シングルドライバの宿命なのかもしれません。

大口径の平面駆動ドライバであるからか中域から高域に関してはあっさりとし過ぎず、かと言って濃密過ぎる事もない。
所謂「聴きやすいすっきりとした音」に仕上がっています。

当然ながら高域に不快感は一切ありません

低域はやや力強さを感じるものですが、すっきりとした音である事は中域や高域と共通している特徴であり、「このイヤホンはドカドカ鳴らすようなものではない」とすぐに気付ける筈です。

全音域に共通してすっきりとした音であるのはもちろん、不快感を徹底的に排除した「優しい音」で装着感さえ許容できれば長時間聴いていてもそこまで疲れないかなと。


総評
Kiwi Ears Melodyを一言で表すと、タイトルにある通り「平原のように大きく広がるすっきりとした音が特徴的なイヤホン」となるかなと。
やや低域寄りではあるものの、ニュートラルな音で不快感が殆どありません。
この音は通勤・通学での移動中ではなく、リラックスしたい時にゆっくりと体を落ち着かせて聴きたいですね。

確かに基礎性能の高いイヤホンではありますが、あくまでもそれはこの価格帯においての事であり、上位価格帯を凌駕する程の性能は無いように感じます。
例えばこれに5万クラスや20万クラスの音を期待して買う事はとても愚かな判断となる事でしょう。(これに負ける出来の悪い20万越えのイヤホンは確かに存在はしますが......。)

あと一つ書くことがあるとすればこのイヤホンは強みが目立ち辛いような印象が個人的にあるように思います。
強みを見出した上で使用したいのであれば一本目として所有するのではなく、手持ち機の拡充や「背伸びして今使っているイヤホンより上のイヤホンに手を出してみる」など既にある程度のイヤホンを所有している事が大事なように思います。

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